田中ユタカ
オススメ度 ★★★☆☆
愛人[AI-REN] 終末期の患者の精神的な救済を目的とした、擬似的な配偶者、
恋人のような役割をはたす人造遺伝子人間。俗語。
主人公イクルは市の福祉課に「愛人」を申請した。
彼が生まれて間もない頃に体の半分を失う「事故」に遭遇するも、
何者かによって「他者」に移植され、再生し、生き延びた。
しかし「他者」は彼本来の体と絶えず相克し、
それによってイクルはもうまもなく避けられないしを迎えることになっていた。
彼は「愛人」に「あい」と名づける。
あいは少しばかりヘンだった。
まるで幼子のようで、イクルは慰めてもらうどころか、彼女の世話をしなければならなくなってしまう。
しかしそんなあいとの毎日の中でイクルは初めて暮らすことの喜びを発見してゆく。
日々が楽しいものへと変わっていった。
だが、イクルはハルカ先生から、
「愛人」はもともと長くは生きられないようにされていることを教えられる。
あいのほうが自分より先に死んでしまうのかもしれないと・・・。
しかしイクルにとってはあいはかけがえのない存在になっていた。
そうして、少しずつ成長しているあいの胸の中にも
イクルへの特別な想いが芽生えはじめていた。
人類そのものの余命さえ残り少なくなった世界の。その片隅で、
少年と少女はこのよで最初で最後の「恋」をはぐくむストーリー。
〜感想〜
長くあらすじを書いてしまいましたが、この本は泣けます!
何度読んでも何回も泣いてしまうくらい素敵な漫画だと思います。
少し泣きたい気分のときに読むにはもってこいですよ。